オーディオ編


 

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ズダン!と来る音はやっぱり違う

 

いい音がするオーディオにめぐり合いたい、JAZZやROCKを死ぬほどガッツな音で聞きたい!そういう人はちょっとこちらを参考にしてください。


私は30年も前からこだわっているものがあります。それはJBLのスピーカーでプロ用と呼ばれているシリーズです。これが本当にクセ者でJAZZ&ROCKをガッツに聞くには超オススメの一品なのです。JAZZは生演奏で聞くよりJBLのスピーカーで聞きたいと思うほどなのです。

LED ZEPPELINのHEARTBREAKERなどがとにかくものすごい音で出ます。

高音をリアルに再生するJBL2405。シンバルや生ギターの音が恐ろしいほどツヤっぽく再生されます。

上の写真はJBL2120(25センチフルレンジ)というモデルです。これは箱なしユニットで販売されていたものですが手製のボックスに入れて使っています。高音部を再生するツイーターはJBL2405(その後2405Hにモデルチェンジ)というモデルです、人によっては075というモデルを好むケースもあります。オーディオ製品に関しては個人で嗜好も異なり、書籍以外にネット上にいろいろ私的意見を書いている人が見つかると思います。

 


味を知ってしまったらコワい
JBLのスピーカーとはどんなものか

JBL製スピーカー(プロシリーズ)の音を文章で表現するのは難しいのですが、あえて表現すると:

■ドラムはバスドラがドンドン、、、ではなくダン!ズダン!とびっくりするような音になります。バスタムは皮の張り具合まで分かるし、ラディックらしいスネアの音はタン・スターンとPAの前で聞いているような感じでどエラいアタック感が出ます(これはおいしい)。

■ギターは目の前に飛び出すようにはっきり聞こえます。しかもMarshallアンプはMarshallらしい張りのある音でおいしく味わえるのです。要するにGIBSONの太い音もFENDERのソリッドな音も前に迫って来るのです。

■ジミヘンやジャックブルースの声が生々しく、目を閉じているとLIVE現場にいるようでゾクゾクし、エルビスプレスリーのハスキーな低音のひびきも心地よく再現される。

この音は大きくなるにつれ音がぶつかってくる、迫ってくるので怖い音かもしれません。それについてはJAZZ&ROCK喫茶のコーナーでもいろいろ触れます。エアロスミスのWALK THIS WAYのカッコいいイントロとスティーブンタイラーがフルボリュームで目の前で奏でている音を想像して欲しい。そういった音がとんでもない迫力で再生できるスピーカーが実際存在するのです。単にウルさい音ではなく、しかも小さな音でも迫力があるところが全然違うのです。

個人的には鳴っているというよりスピーカーが躍動しているという感じなのでついついスピーカーを見つめながらおいしく音楽を聴いてしまいます。

実は最近のスピーカーも技術が進歩し、なかなかいい音で鳴っているのは認めます。でもでもでも、体の芯からノレるかというとちょっと違うのです。

写真はJBLのシリーズ製品で2115やLE-8Tといった当時のカタログです(JBLのカタログより)。なんとD130も載っています、ヨダレをださないように。

私は20センチのJBL 2115H(マグネットがアルニコではなくフェライトに移行した直後)の方を先に購入し、そこからのスタートです。
2115は買ってからびっくりしました。低音のエネルギー感がすごかったのです、BLACK SABBATH 4のトニーアイオミのギターがいきなりグワーン!と来たのです。リードギターの低音部がこんなにカッコいいのかよ!と思いました。それまでは国産スピーカーを使っていたのですが今までの音楽が全く別物に聴こえました。嬉しくて家中のレコードをどんどん換えては聴いてみました。2115はLE-8TというこれまたJAZZを聴くために生まれたような製品の姉妹品になります。

JBL2115の実物をちゃんと保管しています。転勤やら(国内・海外)で実質1年半ほどしか使ってなくラップでくるんでからも10数年が経ちました。ボロボロになったエッジはいずれ張替えるつもりです。

この音をもっと味わう必要があるので手離すつもりはありません(すみません)。

LE-8Tは気合を入れて聴いたことがありませんが、能率を落としている分さらに低域が充実していたような印象があります(今さら聴くと欲しくなるのでヤバいです)。特にJAZZヴォーカルを聴いてしまうと麻薬に取り付かれたようになるとのことです。

 

落語界や芸能界、プロのミュージシャンにはLE-8Tの中毒患者が結構いたと聞いております。

LE-8Tを持っている人は週末の深夜などに水割りを片手にリラックスして目を閉じてJAZZを聞く、、そんなうらやましい人達といったところですか。人生至福の時間がそこにあるのですね。

私はその後、ROCK喫茶でズダ〜ンと来る音が忘れられず、さらにJBLらしくコアなJAZZやROCK向けすぎるほどの2120の音がどうしても欲しくなり1986年頃オーディオ専門雑誌巻末の個人売買コーナーでついに2120を入手しました。

 

 

2012年夏、2115Hのエッジをセーム革に張り替えました!自分でやる方法や元のウレタンで修復する方法などいろいろ考えましたが結局実績のある専門業者に出しました。その後の音に満足できなければ本当は別の原因なのに自分で修復したせいにして一生くよくよするのはいやだったのです。

で、作業も丁寧であの音が戻ってきました。ウレタンと直接の比較は出来ませんが、ここまでくれば設置や接続環境に気を配る方が得策でしょう。

現在仮設置ツイーターなしで聞いていますがツイーターはいらないほど。ウレタンは10年ほどで再びボロボロになるので、結果的にお得だったかもしれません。

JBLには他にも優秀なスピーカーユニットがラインナップされています。

これらのとんでもないスピーカー達からはいろんなミュージシャンの面白みを発見できたので知っているのと知らないのでは全く違います。手離してから後悔している人もネットで見つかりました。

技術が進歩して、このような音を出す製品がどれだけあるのかは分かりません。しかしGIBSONやFENDERが1950年代の音を今でも追及し、Les PaulなどのRe-issue(復刻版)を出しているようにJBLもやって欲しいなぁ。


■モニタータイプのスピーカーで楽しむという手もある

モニタースピーカーという製品のカテゴリーがあり、レコーディングスタジオのミキサー室などでよく使われています。上記の2120や2115などはJBL社ではプロ用と言ってますが、明らかにモニター用途の部類と考えられます。JAZZやROCKを聴く人にとって分解能に優れた魅力的な特性を持っており、好きな人は一般家庭に設置しています。

JBL社の高級スピーカー4343、4344、4345などといったクラスのスピーカーはモニタースピーカーでありながらクラッシックファンにも支持されています(写真は4344、4345)。

左のような高級タイプは一般の家庭では簡単に手が出せませんが、この味を知っているといざ商品を買うときには何かとプラスになると思います。これらも上品にズダン!と来ますよ。

ベースギターの方はこれで弾むようなベースラインが正確に聞き取れますので、メンタルトレーニングにもなると思います。

 

これらを小型にした流れのスピーカーが現在でも販売されています。JBL社のカタログを見ると、今はこんなふうに変わっているんですね(4318というモデルの写真です)。当時4311というモニタースピーカーが好きでしたがその流れだと思います。

残念ながら視聴はしていません。

 

 

 

気をつけなければならないことは同じJBL製品でもラインナップによっては『おとなしい再生』で、期待した迫力にならないものがあります。特にJBLでもモニタータイプではない製品はその辺に注意が必要ですので必ず視聴することをお勧めいたします。

 

世の中にはこういった感じで専門誌もあるようですのでご参考まで、オーディオショップではなく楽器店で入手。

オーディオ装置の中でもっとも大きな違いが出るのはスピーカー。となればスピーカー選びがその人の視聴環境を大きく左右するので人生の分かれ道にもなります(ちょっと大げさですが、おいしい音を聞くためにジャンルが広がることもあるのです)。

モニタースピーカーとは本来レコーディングスタジオなどで作業するための目的ですが、参考まで取り上げました。

 

 

 

 

 

  ← バンド関係の方、手軽な予算でという方はサウンドハウスさんのサイトも要チェックです。

■設置のことを考えたり、デザインに誘惑されたり。いろいろあります

人生いろいろ、スピーカーもいろいろ咲き乱れていると思いますがスピーカーの面積はやはり大きいほうが太い線が出て有利。

流行の卓上手のひらサイズ+ベースユニットやトールボーイと呼ばれる縦に長いスピーカーも見た目が良くてなかなか頑張っていますが、中途半端な製品は使っているうちに物足りなくなくなるかもしれません。

その中でもBOSE社の製品は別格で、小型でも中低域の出し方がうまくJAZZやROCKを聴くのに適したモデルが多いのは評価できます。

写真の製品もそのうちの一つでホームシアターと兼用してもなかなか使え、5.1chサラウンドのセンタースピーカーと呼ばれる面倒なものは要らないほどなのです(ちなみに色は自分で塗りました)。

ブティックやカフェバーのように天井からぶら下げるのもなかなか楽しいです。ケーブルは目立たないようにしましょう、写真のものは家を建てる時にケーブルと金具を大工さんに渡しておきました。

100インチのスクリーンを吊るしてあるのは絵画を吊るすのに大工さんに埋めてもらったレールなのですがホームシアター用になってしまいました。レンガ貼りの壁にはサッシや電動スクリーンは似合わないようです。

■海外メーカーも視野に入れる

国内オーディオメーカーは徹底した品質管理で性能を示す数値も良い。世界でトップクラスの水準であることは間違いありません。しかし音作りに関してはどうしても万人向けで、どのようなジャンルでも個性のない音つくりとなってしまうキラいがあります。

これに対して欧米の製品は数値よりとにかく音楽を感じてくれヨ!楽しんでくれヨ!というノリの発想(設計者の個性や信念)で製品が出来ているのです。ラーメン屋の頑固オヤジと同じです。
よって消費者がそこをどう評価するかですが、専門雑誌を見てオーディオ評論家の一言で買ってしまう人が多い世界でもあります。くれぐれも自分を見失わないように。



■手持ちのサブシステムを評価する

メインのスピーカー以外に一般のオーディオ製品で部屋にあるものを羅列しました。

写真は手持ちのスピーカーでJAZZやROCKを比較的おいしく聴かせてくれる製品が集合してしまいました。これらは現在、家電量販店に置いてないものもあります。

左からBOSE 501、B&W(モデルは不明)、BOSE 111AD、BOSE 1010(車載用ユニット+手作りBOX)。BOSE 501は生産終了したモデルで付属のシャドウベースが必要です。

実はオーディオに何百万もかけているわけではなく、費用をかけずにしぶとく追求したのです。ONKYOのプリメインを永年使っていたのですが現在ありません。自作真空管アンプの導入を予定しています。

アンプは庶民的価格かつ抜群に音がいいBOSE製1705(27,800円)。実は高級アンプでなくてもBOSE製アンプはとても優秀なので裏技的に使っています。

その下にあるのはBOSE 501用のシャドウベース。

シャドウベースは部屋の隅などコーナー部にいけばいくほど低音が豊かに出ます。穴の開いたポートを下向けにして床との空間をレンガ等で浮かせたり専用のスタンドで固定してもいい具合にベースが持ち上がります。

シャドウベースのようなベースユニットを用いたスピーカーは今や国産品でも多く見かけますので、設置場所がカナメということを覚えてください。

 

 

元祖キューブスピーカーのBOSE 501(シャドウベース付)はどうか

このスタイルのスピーカーも世代が変わり、ラインナップも増えましたが重厚なJAZZやROCKを聴くにはどうしても限界があると思います。

また、シャドウベースをどこに置くかで音楽が全く変わってしまうので設置が本当に難しい製品です。

セッティングを正しくしないとキューブスピーカーはキンキンして聞こえ全く迫力がなくなります。これは本当に大変な作業です。

この製品の場合、上下のユニットは写真のようにプラグで差し込んで合体。スピーカーの方向をクルクル回して変えられるので設置場所に合わせて好みの音像にします。セッティングがうまくいけば背面のフェーズ(位相)切り替えスイッチでいろいろ面白い効果(音の空間)が楽しめます。例えば1つのスピーカーを斜め後ろに向けると不思議な広がりのある音にもなります。和室系より洋間、画廊や喫茶店に適しているといえます。どちらかというとイージーリスニング向けだと思います。

BOSE111AD+SS-C1(オプションスタンド)

BOSEの製品は取り付け用の金具が充実しているのでおもしろい。111ADはスタンドを付け、見た目はエラくカッコよくなった。しかし単体では低域に限界がある、そのせいか音もカタく感じる。
せっかくカッコいいのに何とかしたいと思ったら何とかなるオプションがあった。

ひとつは中低域がリッチなBOSE製アンプを使うこと、そしてバズーカ砲タイプのAM-033(39,800円)というシャドウベースを併用するのがよいかもしれません。実はそこまできっちり評価したことはなく、停滞しています。

特に30万円を超えるバズーカ砲タイプのものは低音がぶつかって来るため子供が泣き出したという話を聞いたことがありますが、一度は試してみたい製品です。


111ADは501のシャドウベースを借りることで、迫力がグンと増した。それにしても明るく元気のいい音でこのクラスのスピーカーとしては大型機に負けないくらいだ。キャンプやバーベキューなどアウトドアでがんがん使うのもよいかもしれません。このスピーカーはブティックやカフェ、催し会場のBGMやマイクを使った説明用など騒音や人に音が吸収されたくない会場設置向けといえます。



BOSE 1010車載用スピーカー(スピーカーユニットはペアで34,600円)

なんと車載用1010をBOXに入れるとかなり良い音になることが分かりました。そして低音を補強するのに501用のシャドウベースを経由するとまさしく高級オーディオそのものです。JAZZやROCK好きでスピーカーBOXを自作される方にとってこいつは面白い情報かもしれません。

以前1010を車に取り付けていて、これでカセットやFMを聞いていたことがありました。その際、DJのしゃべりがあまりにもリアルで後部座席に誰かいるのではないかと思って何度も振り返ったことがあるのです。そんな経験から車を替える時にどうしてもこの1010だけは手離したくないので、車から取り外して自作BOXに入れました。


このシステムはメインとして使っても全く遜色ありません。80年代のPRETENDERSのようなさわやかなロックを聴くには最高のスピーカーとなりました。上記の111ADと同じような設計のユニットなのにしっとり感と中域の広がりがあって、ここまで違うとは思いませんでした。もう少し大きなキャビネット(BOX)に入れてみようかなぁ。



B&W(モデル名不明、価格はペアで10〜20万円か)

英国製B&W社の製品はJBLやBOSEに比べるとおとなしい音作りと感じました。

久々に接続したのですがこれは上品という言い方の方が適切でエアサプライのライブとかリタクーリッジのようなヴォーカル系向け、一般の視聴向けというくくりになります。
フジコヘミングのピアノや北村英治さんのアルバムなども聴いてみましたが音の抜けがよく、あまり気合を入れない普通の生活にはこれ1本で十分かもしれません。

こういったスピーカーを評価しても実際店頭で聴いたり、簡単に購入できる訳ではないのでこれは参考情報です。

 

 

 

それにしてもだ、人間とは贅沢なものでDEEP PURPLEやジミヘンライブのような曲になると、時にはガツンと血が騒ぐ音で聴きたくなりJBLやBOSE系の音を求めてしまうのです。

そんなときは難しいことを考えず服を着替えるような感覚で時々切り換えればよい。

願わくばせっかくの人生ですからここは感性を高め、良いものに触れてみるのはいかがでしょうか。そうなるとお金も必要になるのですが、目標が出来ると逆に節約のしかたや流行に踊らされず味わって音楽を聴くスローライフの楽しみ方が身に付いたりすることもあるのです。

20年以上使えるので結局はお得かもしれません、畳と女房は新しい方がいい、とよく言われますがスピーカーは新しくてもガッカリするものがあるので注意が必要です。

価格のみを優先し、後で後悔するほど残念なことはありませんので、それだけは強調しておきます。



■重要なアイテムのおさらい

レコードのカートリッジに比べCDやDVDのデジタル音声回路が進化し、価格による音の格差が少なくなった。 よって余裕があればスピーカーとアンプを優先して見直すことをおすすめいたします。

雑誌や店員さんの意見に流されず、できることなら自分の耳で購入前に確認したほうがいいと思います。

ビンテージスピーカーを今さら入手するのはいろいろリスクを伴なうので注意が必要です。

既存モデルを入手する際には専門店、家電量販店、関連のブログやホームページ等でしっかり情報を得る。

BOSE製品は取り付け金具が楽しい。メーカーのホームページをこまめに見ると思わぬ解決法が見つかるかもしれません。

 

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