HEY JOE
JIMIのハスキーで優しい声がPAの前で聞いているように部屋中に広がります。ギターアンプの前にマイクを立て、会場中にギターの音を広げようとしている様子も手に取るように分かるのです。このころはPA導入もそろそろ確立してきた時代なのですが、なかなか優秀な収録に関心するのです。70'sROCKを知らない人でも素朴なアナログ録音の良さ(温かさ)になんとなく懐かしさを感じると思います。デジタル機器を否定するわけではありませんが、デジタル機器に頼らない時代なのでその辺が返って新鮮なのかなぁ。
HEAR MY TRAIN A COMIN 解説では収録は別場所となっているのですがHEY JOEと同じくらいの録音状態。ゆっくりめの曲だがギターをフルパワー近くにしてピッキングをソフトなタッチにしているのが分かります。
DON'T LOOK BACK
この曲を初めて聴いたのは太陽がまぶしい暑い夏の日。暑さを忘れるくらいこの曲にのめり込みました。人間の体は不思議なものでこういった爽快な曲を聴くと元気がみなぎるのでしょうね。これから人生を力強く生きていく人、ROCKを語る人には是非お薦めの曲です。
A MAN I'll NEVER BE 静かな曲ではあるが途中からギターがグワ〜ンとフルボリュームで入ってくる、これが典型的なMarshall(マーシャル)をフルボリュームにした音でMarshallファンの人は実に心地よくおいしく聴ける。曲もよくて何度聴いても飽きない。GIBSONの太くてネバっこい音も最高!時間が経つのを忘れ惜しまれながらエンディングに入る。BOSTONのアルバムは独特の世界があり、余裕があれば一式全部そろえても損はない。BOSTONとよく似たGIBSON系&Marshallの太い音を楽しもうとするとテイストは違うのですがJUDAS PRIESTのDEFENDERS OF THE FAITHあたりでも十分おいしく聴けます。
BELL BOTTOM BLUES
BELL BOTTOM BLUESはERICが90年代に精力的にライブをやっていたころよく演奏していました。そのころ使っていたストラトは新しく開発されたレースセンサータイプのピックアップで芯がやや強めの音ですが、このアルバムでは本当にストラトらしい枯れた音が聴けます。
LITTLE WING ジミヘンのLITTLE WINGとは全く異なるテイストのLITTLE WINGを楽しんでください。この曲に溶け込めれば70年代のピッピーが当時どのような気持ちで聴いていたかタイムスリップできると思います。
WHY DOES LOVE GET TO BE SO SAD ここではあえてLAYLAは取り上げませんでした。このアルバムはいい曲が満載されているのでスキップせず、時間がある時に流しで全部聴いてください。
WHEELS OF CONFUSION
ど始めのトニーアイオミのギターの音がとっても70'sしています。トニーアイオミは左効きでGIBSONのSG STANDARDを使っていますが、SGの甘さの中にも太くて粘りのある独特の音が聞き物です(これはギター経験のある人でなければ分かりませんね、すみません)。
こちらはAMAZONで何曲か視聴できますが、最初の一番カッコいいところがカットされています。やっぱりCDを持っていたいですね。
→ Black Sabbath, Vol.4
Johnny Winter And Live: Johnny Winter
It's My Own Fault JOHNNY WINTERのライブアルバムはこの1曲だけのためでも保存版として持っていてもよいと思います。2曲目のIt's My Own FaultはJOHNNY WINTERのギターばかり聞きがちですがクロウトは反対側チャンネルに注目していると思います。リックデリンジャーのコードワーク、指の運び、オカズの入れ方が絶妙でプロのギターリストの教科書にもなっているはずです。またこの曲はイントロでドラム、ベースの入り方がかっこよくJBLモニター系の音で聴くとすべてのパートが前面に出てくる。ベースのギターワークが全般的にうたっている(ノリがいい)のも次に紹介するコケインと並んで心地よいのです。
ところがどっこい、大変すばらしい曲が入っているのです。特にEPITAPHという曲はジャケットからは想像もつかないほど静かな曲で、恋愛映画の最後に流れれば涙が出ることをお約束出来るのです。
その部分は、間奏以降のところでしょうか。特にYes I fear tomorrow I'll be crying..のところはいいですね。これには本当に病みつきになりました。またアナログではB面のMOONCHILDもいい曲でこれらにハマればIN THE WAKE OF POSEIDONという別のアルバムにもハマると思います。